ヘアカタログに載せてある髪型を指定して「ヘアカタログのこんな髪型にお願いします。」と頼んで、カットが終わって(少し違ったかな~)と思った事ないですか?
そう感じるのは、髪質だったり毛量の違いも関係ありますが、実は顔の形・輪郭・顔のパーツにも関係あります。今回は、それぞれの輪郭について、どんな髪型が似合うかを調べてみたいと思います。
輪郭の種類
顔の輪郭は色々あります。大まかに区別し、「丸型・面長・ホームベース・逆三角型」の四つに分けて特徴を調べていきます。今回は「卵型の輪郭」は似合わせの幅が広いので省略します。また、それぞれの輪郭で「バランスをよくするシルエット」「タブーなシルエット」を調べてみました。
丸顔の特徴
- 幼いと言われたり,童顔に見えやすい
- 顔の頬が目立ちやすい
- 顔から太りやすい
- 全体的にに丸みを帯びて優しい印象を与える
- 縦の長さと横の長さの割合が、2:3
丸顔をカバーするシルエットとタブーなシルエット
丸顔の人は、基本的にどんな髪型も似合う顔の形です。しかし、場合によっては頬が脹らんで太って見えたりします。その脹らみをカバー出来るシルエットは・・・
- トップにボリュームを出し、見えるシルエットを逆三角気味にすると頬の脹らみが緩和出来るので、頬の脹らみを気にしている人にお勧めです。
- 正三角形にすると襟足の広がりがAラインシルエットになり、ふくらみの印象を緩和出来ます。
つまり・・正三角や逆三角のシルエットを作ることにより、膨らみむ印象がカバー出来ます。
逆に、丸顔タブーなシルエットは、「サイドにボリュームを出す」ことです。この場合、頬のふくらみを強調してしまいます。
面長の顔の特徴
- 全体的に曲線が多くない
- 頬に丸みが少なくスッキリしている
- 顔が長く見えやすい
- 日本人の中で最も多い顔の形
- 縦の長さと横の長さの割合、3:2
面長をカバーするシルエットとタブーなシルエット
面長の方は顔が長く見えるので、その部分をカバー出来る髪型、活かす髪型は・・・
- カバーする髪型はショートの髪型で、セットの時にトップにボリュームを出さない方が顔の長い印象がなくなります。
- 活かす髪型は、ベリーショートにし全体的にひし形を作る事により爽やかで長方型を活かした髪型になります。
つまり・・・トップにボリュームを出しすぎないようにコンパクトにシルエットを作る事によりカバー出来たり活かしたり出来ます。
逆に、「トップのボリュームの出し過ぎは」顔が長く見えるシルエットがタブーなシルエットになります。
ホームベース型の顔の特徴
- 顎先が平べったい
- 男らしく見える
- 大人っぽく見える
- フェイスラインがしっかりしている
- 縦の長さと横の長さの割合、1:2でエラが張って角ばって見える
ホームベース型をカバーするシルエットとタブーなシルエット
ホームベース型の人は男らしく見える輪郭です。男らしい輪郭なら、カバーする所なんてないのではと思うかもしれませんが、エラ部分をカバーしたいと思って居る人も多いんです。活かす髪型、カバー出来る髪型は・・・
- 輪郭を活かす髪型は、サイドをツーブロックにしたオールバック気味の髪型で逆三角型のシルエットにしあえてエラ張りを上手く活かす事で男らしく見えます。
- カバーする髪型は、全体的に短くしトップにボリュームをだしにしサイドをタイトにする事によりエラが目立たなくなります。
つまり・・・逆三角やひし形のシルエットにし顎ラインをシャープにする事によりカバー出来ます。
逆に、「サイドのボリュームを出す」とスクエアが強調されタブーなシルエットになります。
逆三角型の顔の特徴
- きつい印象になりがち
- ハチ周りが張りやすい傾向がある
- 顔の横幅広く見える
- 細く見えやすい
- 縦の長さと横の長さの割合、3:2で顎ラインがシャープ
逆三角型をカバーするシルエットとタブーなシルエット
逆三角型の方は、頭のハチの張りを気になったり顎のラインが気になったりする方が多いので、カバー出来る髪型は・・・
- 襟足に長さを残して横に広げる事で顎ラインの細さをカバー出来ます。長めの髪型にお勧めです。
- ショートの髪型でセットの時にトップにボリュームを出す事により頭のハチの張りが目立たなくなります。
つまり・・・三角、ひし形のシルエットを作る事によりカバー出来ます。
逆に、「ハチの分部にボリュームを出す」とシャープな顎ラインが強調されタブーなシルエットになります。
輪郭にはインナーラインとアウトラインがある
顔のシルエットをつくる輪郭には、インナーラインとアウトラインがあります。顔のインナーラインとは、前髪のラインから顔周りのラインのことを示します。前髪を短くしたり長くし顔の主張感の違いを生み出しそれにより雰囲気を変えられます。
アウトラインとは、髪の外側の部分、横の刈上げのラインや上の束感のことを示します。例えば、インナーラインを大きく(前髪短め)アウトラインは小さく(全体的に短め)にする事によって男性的なイメージや爽やかなイメージが出ます。
また、インナーラインとアウトラインのバランスを大きく変えることにより、一般的に考えると、おかしな髪型になることがあります。逆に言えば、個性がでる髪型になります。
芸人さんはあえて「アンバランスな髪型」にする場合がある!!
冒頭で、お話しいたしましたが、似合わせには「コンプレックスをカバーする方法」や「特徴を活かす方法」があります。どちらの方法も輪郭やシルエットのバランスが、自分自身や見ている人に安心感を与えます。
逆に、輪郭やシルエットのバランスがとれていない「アンバランスな髪型」は、自分自身や見ている人に、不安定な印象を与える髪型です。その不安定な印象が、見ている人にインパクトを残す髪型でもあります。もし、友達や会社の人が下の画像のような髪型にしていると、インパクトがあり覚えやすいと思います。また、お笑い芸人さんは「キャラクター性を強くするため」や「印象を強く残すため」に、あえて「アンバランスの髪型」をする人が多い傾向があると言えます。
ヘアカラーでも輪郭を補正できる
ちなみに、カラーでも顔の形やおさまりを変える事が出来ます。例として、フェイスラインのトーンを暗い色味(黒等)にし、そこの部分以外の所を明るくすると、小顔効果が出たりします。しかし、社会人になると男性はヘアカラーが出来なくなる場合が多いので、補足として頭の隅に置いて頂くと、選択肢の幅が広がります。
輪郭によって似合う髪型は違う!!
今回は、顔の輪郭を4種類に分けてみましたが、細かく分けると「ハート型」や「洋梨型」など、たくさんの種類があります。その輪郭の特徴を「活かす」のか「カバーする」のかで、髪型が変わります。また、髪型によっては「輪郭」を強調することがあります。
ヘアカタログで髪型を探すときに、「髪質」や「髪の長さ」だけでなく、モデルさんの輪郭も注意して見てください。自分自身では「似合わないと考えている髪型」でも、意外と似合う髪型が発見できるかもしれませんよ。