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メンズスキンケア

オイリー肌・乾燥肌など肌別のお手入れ方法は?

オイリー肌・乾燥肌など肌別のお手入れ方法は?

まずは自分の肌質を把握する

ドラッグストアやバラエティショップなどでもメンズスキンケアアイテムがたくさん販売されています。
ただ、初めてスキンケアを始める男性の場合、何を揃えればいいのか、どんな効果があるものを選べばいいのか分からないかもしれません。
男性に限ったことではないのですが、スキンケアをする上で一番大事なのは自分の肌質を把握することです。人によって、乾燥しやすい肌、皮脂の分泌量が多い肌など肌質が異なります。

スキンケアというのは、単に潤いを与えたり皮脂を落とせば良いというものではなく、自分の肌に不足しているものを補給したり、低下している機能を活性化させるものです。だからこそ、正しい基礎知識で肌質を知ることが重要だと言えるのです。

自分でできる肌質セルフチェック

肌質を診断するには、自分の肌がどのくらい水分を保持しているか、どのぐらい皮脂を分泌しているかをチェックすることが重要です。ここでは簡単なセルフチェック方法をお教えします。

まず、洗顔料を使って洗顔をし、タオルで水分をしっかり拭き取ったら、化粧水などは一切つけずにそのまま放置してください。
10分から20分ほど放置した後の肌の状態を見てみましょう。肌がカサついたりつっぱったりした状態が続く場合はドライ肌、皮脂がどんどん分泌されてベタついたらオイリー肌です。頬はかさつくけどTゾーンはベタつくなど部位によって状態が違う場合は混合肌、特に問題なくかさつきもベタつきもしないというのは普通肌となります。

オイリー肌の適切な肌のお手入れ方法

男性に多いオイリー肌。オイリー肌はどんなお手入れが必要なのか?洗顔・保湿など日常のお手入れについて説明いたします。

オイリー肌でも皮脂を取りすぎない

オイリー肌の適切な手入れ方法は、やはり洗顔と保湿がキーポイントになります。

間違ったケア方法で男性に多いパターンが、洗顔ですべてを洗い流そうとすることです。もちろん不要な皮脂はしっかり落とさないと、毛穴の詰まりを引き起こしてニキビや吹き出物、毛穴の開きなどの原因になります。

ですが皮脂というのは、汗など分泌物と混ざり合うことで乳化して、肌を守る皮脂膜になる役割を持っています。皮脂膜はバリア機能の一つで、天然の保湿クリームとも言われるぐらい肌の保湿に必要なものですから、皮脂を根こそぎ落とすと逆にバリア機能が低下してしまいます。

すると、肌は皮脂を分泌しなくてはいけない、と思い込み、さらに皮脂の分泌量が増えるという悪循環が起こります。ですので洗顔では、余分な皮脂だけを落とせるように、肌PHに近い弱酸性もしくはアミノ酸系など穏やかな洗浄力がある洗顔料を使いましょう。

ピーリング剤が入っている洗顔をされている方も中にはいらっしゃると思います。ピーリング洗顔は普通の洗顔で洗う以上にツルツルになるのでオイリー肌の方にとってはとても気持ちのいいものだと思います。ですが、ピーリング洗顔は健康な肌も削ってしまいます。毎日使うと肌を削っているので肌が乾燥した状態になってしまいます。ですのでピーリング洗顔は週一回など、使用頻度を考えて使うようにしましょう。

洗顔の基本はゴシゴシこすらない

洗うときはゴシゴシこすらず、毛穴に泡を馴染ませるイメージで優しく洗ってください。また、朝であれば夜に出た汗や皮脂を落とすだけでいいので、状態によってはぬるま湯だけの素洗いだけでも十分です。

洗顔後は化粧水をたっぷりつけてください。毛穴の開きやギトギト感が気になる方は引き締め効果がある化粧水、吹き出物などのトラブルがある方は殺菌作用がある化粧水を使うといいでしょう。

オイリー肌でも保湿は重要!

オイリー肌の方は「保湿は不要」と思っている方が多いようですが、オイリー肌は単に皮脂の分泌量が多いだけです。十分に水分が保持されている健康な肌であれば、皮脂が過剰分泌されることはないので、例えオイリー肌であっても保湿ケアは欠かせません。

ですので、他の肌質ケアと同じように化粧水で肌を整えて、保湿成分を与えてあげましょう。乳液に関しては、肌の状態に合わせて量を調節しながら使うのがベストだと思います。

オイリー肌のケアの基本は、皮脂を落としすぎずにしっかり保湿することです。正しいお手入れを続ければ皮脂の分泌量が変化してきますから、焦らずケアを行っていきましょう。

ドライ肌の適切なお肌のお手入れ方法

冬場は特に、男性でも乾燥肌で悩まされている方も多いのでは?ここでは乾燥肌のお手入れ方法をご説明させていただきたいと思います。

乾燥の進み具合は年齢によってちがう

同じ乾燥肌でも年齢によって乾燥の仕方が違います。10代のころに比べ、20代半ば~30代は水分が減少するので、しっかり水分を入れてあげることが大事です。さらに、20~30代前半と比べ、30代半ば~40代になると乾燥が進みます。なので水分をしっかり補給して、さらに乳液などでフタをすることで補った水分を、しっかり肌に閉じ込めることが大事です。

乾燥肌の原因

乾燥肌になるのは角質層のうるおい不足と真皮のうるおい不足が考えられます。

角質層のうるおい不足

■皮脂の分泌量の減少

加齢などで皮脂の分泌量が減少すると外部の刺激や紫外線から肌を守る皮脂膜の機能が低下してしまいます。分泌量のピークは男性だと30代でその後は減少していきます。皮脂の減少はうるおいベールそのものがなくなるだけでなく、外部の刺激にも弱くなるため、さらに乾燥しやすくなってしまうのです。

■天然保湿因子(NMF)の減少

この天然保湿因子は皮膚の角質層にあり、水分を抱え込む性質を持っています。約40%がアミノ酸で構成され、保湿性と吸湿性に優れ、まるでスポンジのように水分を吸収して保持してくれる働きがあります。ただこのNMFは紫外線や加齢、睡眠不足、ストレス、洗顔のしすぎなどで簡単に失われてしまうデリケートなものなのです。

■セラミドの減少

角質細胞間脂質の約30%を占めるセラミドが減少すると角質層は水分を保つ力が急激に低下してしまいます。そしてこの細胞間脂質が減少することで肌のバリア機能も低下し、外部からの刺激がダイレクトになってしまうのです。アトピー性皮膚炎の方はこのセラミドが通常の3分の1ほどしかないため、超乾燥肌の状態にあるといわれます。セラミドも加齢や気候の変化、環境によって減少してしまいます。

真皮のうるおい不足

■コラーゲンの減少

真皮層にあるうるおいやハリを保つ成分です。コラーゲンは真皮の主成分で水分を保つことに優れています。このコラーゲンは加齢により生成がおとろえ、減少してしまいます。また紫外線やストレスも大きく影響を与えます。

■ヒアルロン酸の減少

ヒアルロン酸は細胞や組織の間にあるゼリー状の成分で、ヒアルロン酸1グラムで1リットルもの水を保つことができる優れた保水力があります。ヒアルロン酸も加齢によって生成がおとろえ減少してしまいます。

■エラスチンの減少

エラスチンは真皮層にある皮膚の弾力を保つ成分です。タンパク質の一種でゴムのように伸縮する性質があるため、肌に柔軟性を与えています。このエラスチンも年齢、紫外線、ストレスなどによって減少していきます。

オイリー肌と思っていてもドライ肌の可能性が!?

男性は、自分の肌質がオイリー肌だと感じていらっしゃる方が多いのですが、実際はオイリー肌ではなく、肌の内部の乾燥のせいで、体が自分の肌を守ろうと、油分を出している場合があります。これを最近では「インナードライ肌」と言うのですが、今回はそんな「インナードライ肌」について説明いたします。

油分が出ているのにドライ肌?

乾燥肌の症状と言えば、肌がかさついたり粉をふいたりするという印象が強いですが、実は皮脂でベタついていても乾燥肌の可能性があります。

これはインナードライ肌という肌質で、肌の内部が乾燥することで皮脂の分泌量が多くなり、表面的にはオイリー肌に見える状態です。
インナードライの場合、ついオイリー肌と勘違いしてさっぱり系のケアをしがちなので注意しましょう。

インナードライ肌はドライ肌と同じスキンケアを

乾燥肌の正しい肌ケアの方法は、保湿力をしっかりサポートすることです。

肌には、セラミドや天然保湿因子、ヒアルロン酸などの保湿成分が備わっていて、これらの成分が水分を逃がさず保持することで潤いを保っています。

しかし乾燥肌になっているということは保湿成分の働きが低下している状態ですから、ただ潤いを補給しても一時的な効果しかありません。乾燥肌を改善するには、保湿力を高めなくてはいけないのですが、ケアをしたからといってすぐに保湿力はアップしません。

化粧水や美容液、乳液で低下している保湿力をサポートし、水分保持ができる肌へと回復させることが正しい肌ケアになります。

そのためには、まず化粧水や美容液で保湿成分をしっかり与えることが大事です。保湿成分は、セラミドやヒアルロン酸だけではなくグリセリンやプロテオグリカン、プラセンタ、カミツレエキスなどたくさんの種類があります。化粧水や美容液を購入する時は、保湿成分の種類や含有量をしっかりチェックして、たっぷり肌に栄養を与えられるようにしましょう。

ただ、いくら保湿成分を与えてもそれだけで保湿ができる訳ではありません。水分量が多い化粧水や美容液だと、時間とともに肌の水分を取り込みながら蒸発してしまうので、必ず乳液をつけましょう。乳液に含まれる油分は、肌に油膜を張って水分の蒸発を防ぐ効果があります。

乳液・クリームはすりこまない

また、付け方にもコツがあるので気をつけてください。男性はクリームなどを付けるとき、ただ顔中に伸ばしたり、すりこんだりすることが多いですが、こういった塗り方はNGです。伸ばす、すりこむという塗り方だと肌に摩擦を与えてしまい、ダメージの原因になります。乳液を指先にとったら、押し付けたり力を入れたりせず、肌の上を滑らすように馴染ませていきましょう。

皮脂の分泌量が多いと乳液は必要ないと思うかもしれませんが、インナードライの場合だと皮脂が分泌されていてもそれがバリア機能の役割を果たしていません。また、カサついている肌だと乳液の油分は不快ですが、肌の状態が改善されればベタつきも気にならなくなるので、しっかり保湿ケアを完了させましょう。