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シミ・シワ・むくみなどの肌トラブルの原因と対処法は?

シミ・シワ・むくみなどの肌トラブルの原因と対処法は?

年齢が進むと出てくる様々なお肌のトラブル。

若いころは何も気にすることがなかったから当然、お肌のケアやトラブルについて調べることなど無縁だった方もいらっしゃることでしょう。

今回は年齢とともにでてくるお肌のトラブルの「シミ」「シワ」「むくみ」「たるみ」「クマ」「ニキビ」「毛穴」について原因や種類、対策などを解説していきたいと思います。

「シミ」のできる原因と対処

シミの種類と原因

一般的に「シミ」とひとくくりで言われますが、実はシミは大きく分けると4種類に分けられます。

肝斑(カンパン)
一般的にシミと言われる多くのものはこのシミです。ほほ骨のあたりに、もやっと現れることが多いです。褐色のシミが左右対称に現れるのが特徴で目や口の周り、額やほほに多く現れます。30~40代に多く現れます。はっきりとした原因は不明で、女性ホルモンの変化、紫外線、ストレス、化粧品が原因とも言われています。
そばかす
そばかすの特徴は子供から大人まで現れうることです。直径数ミリの小さなシミがほほや鼻の周りに現れることが多く、体にも現れます。メラノサイトという細胞そのものの変質でできるもので、紫外線を多く浴びると増えたり、濃くなったりするので注意しましょう。
老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)
中年以降に増えるシミ。黒っぽく額からほほにかけて現れることが多いです。このシミは、はっきりとした原因は不明で、老化による皮膚の変化ではないかと言われています。
炎症性色素沈着(えんしょうせいしきそちんちゃく)
ニキビや肌荒れなどの炎症のあとや、脱毛による刺激でできてしまったかぶれのあとが、シミになったものです。ニキビ肌やアトピーの方ができやすいシミです。

シミの改善法

シミの予防で大切なことは内的ダメージと外的ダメージを減らすことです。その為には新陳代謝を活発にしてシミを垢としてはがれ落とすことや還元美白させるために美白作用のあるものを与えてシミを薄くすることが大切です。また、サプリメント(ビタミンC)などで内側から働きかけることや紫外線対策と肌に汚れを残さないお手入れをすることも欠かせません。
シミはできる前に予防することが大切ですが、できてしまったら早いうちに対処するのが一番です。

  • ビタミンC配合の美白化粧品や日焼け止め(UVクリームなど)でのお手入れ
  • 紫外線に当たらないように心がける
  • 睡眠をたっぷりとる
  • ストレスをためない
  • お肌の保湿
  • マッサージで血行を促進する
  • 食べ物でビタミンCやビタミンEを補給する
  • 洗顔などのときにごしごし顔をこすらないようにする

シミは新陳代謝が活発であれば約28日周期で表皮から角質となってはがれ落ちます。ビタミンCにはメラニン色素を抑える効果があり、シミを防いでさらにシミを薄くしてくれます。また、コラーゲンの合成をうながし肌にハリを与えてくれます。
血行が良くなると新陳代謝が活発になるため、マッサージはより効果的な対策といえます。

シミ対策の天敵、日焼け

日焼けは美容的にはしないほうが良いでしょう。日焼けの原因は紫外線ですが、この紫外線というのは光老化とも言われ肌の老化現象を起こす重要な原因の一つです。

シミとくすみの違い

シミは肌の内側で起こるトラブルなのに対して、くすみは肌の表面で起こるトラブルのことを言います。具体的には、シミは肌の内側にメラニン色素が残り、黒ずんで見える状態です。対して、くすみは皮膚の脂が酸化して黒ずんで見えるものや、血行が悪くなって起こるもの、角質がたまって起こるものなどがあります。

「しわ」のできる原因と対処

しわの種類と原因

しわを大きく分けると「表情じわ」「乾燥しわ」「老化しわ(加齢じわ)」に分けられます。

表情じわ
顔の同じ場所にできるしわで「眉間のしわ」や「額の横じわ」「目じりのしわ」が代表的です。表情のしわは繰り返し同じ表情をすることでできるしわです。
乾燥しわ(表皮のしわ)
肌の表面が乾燥してできてしまう細かいしわ(ちりめんじわ)のことです。表皮のしわで肌の内側に水分を蓄える力が衰えてきた肌の乾燥が原因です。
老化しわ(加齢じわ)(真皮のしわ)
加齢によって肌が老化してコラーゲンやエラスチンなどが減少し、皮膚がたるむことによってできるしわのことです。お肌に水分を蓄える働きをするコラーゲンや肌の弾力を保つエラスチンなどが減少すると、お肌の弾力が減ってしまい皮膚がたるんで真皮のしわとなってしまいます。

しわの改善法

しわには消えるしわと消えないしわがあります。

それぞれのしわの種類ごとに改善法をお伝えしていきたいと思います。

乾燥じわの改善法

皮膚の表面(約0.2㎜)にできる細かいしわ=「ちりめんじわ」や「小じわ」などと呼ばれる比較的浅いしわが乾燥じわといわれます。
乾燥じわは、皮膚の表面にできるしわなので、しわの中でもダメージが浅いのでまだまだ改善の兆しがあるしわです。お肌の水分不足が原因ですので保湿が最も大切です。保湿成分の入った化粧水や乳液・美容液などでしっかり潤いケアをしてあげましょう。

加齢じわの改善法

年齢によるしわは、肌のハリや弾力を保つコラーゲンやエラスチンの減少が大きく関係します。若い頃はコラーゲンやエラスチンをつくる細胞が活発ですが、年を重ねる毎にその活動は衰え、新しいコラーゲンやエラスチンが減少してしまいます。肌のハリや弾力を保てなくなった皮膚は下へ下へとたるみ、しわとなってしまいます。加齢によるしわを改善するには、肌の老化を改善することが大切です。加齢による肌の老化に追い打ちをかけて肌を老化させる原因となる紫外線は「光老化」を起こします。
「光老化」とは皮膚が紫外線に当たることでコラーゲンとエラスチンを破壊する酵素を発生させます。これによって、皮膚はハリや弾力を失い、たるんでしわとなり、さらには皮膚の免疫力も低下させてしまいます。
よって加齢によるしわを改善するには紫外線を防ぐことがとても大切です。また規則正しい食生活や十分な睡眠と適度な運動を心がけることで細胞の老化を防ぎ、肌の老化の改善とつながりますので深いしわだからとあきらめず、気長に改善しましょう。

表情じわの改善法

表情じわはいつも繰り返される表情のクセによってできてしまいます。眉間のしわや目じりの笑いじわなどが表情じわです。
表情じわも真皮(約2㎜)まで届く深いしわですのでダメージが大きく、新陳代謝がとてもゆっくりで生まれかわりには数年を要し一度壊れると再生が難しいといわれているのでなかなか改善の難しいしわです。
表情じわを改善するにはまずは自分が今どういう顔をしているのかと意識すること、姿勢を良くすることや規則正しい食生活や十分な睡眠をとることで少しでも進行を遅らせ予防していきましょう。

「むくみ」のおきる原因と対処

むくみとは、血液中の水分が血管の外に出て皮膚の下にたまった状態です。

むくみのしくみ

むくみは顔や足に出やすく、顔だと朝起きたてのまぶたやフェイスラインがわかりやすいと思います。足だと、一日歩いた夕方などに靴が窮屈になっているとむくんでいるのがわかります。このむくみは、静脈やリンパ液がスムーズに流れないことによって血液中の水分が血管にもどれず、皮膚の下にたまってむくみとなります。

むくみの原因

同じ姿勢や状態で長時間いることでむくみが起こります。
朝に顔がむくむのは、水が全身に均一になっているからで、夕方に足がむくむのは重力によって水が下に(足元に)たまるからです。むくみの原因もいくつかありますのであげていきたいと思います。

こり

顔や体がこり、筋肉が疲労すると、血行が悪くなってしまいむくみの原因となります。

代謝不足

運動不足や加齢などにより、新陳代謝の機能が衰えると血行不良となり、むくみやすくなります。

冷え性

体が冷えることで血管が収縮し、血流が悪くなってむくみやすい状態がつくられてしまいます。

塩分のとりすぎ

塩分を取りすぎると、身体が水分濃度を一定に保とうとするため、水分を過剰に溜め込もうとします。これによってむくみがおこります。

お酒の飲みすぎ

お酒を飲みすぎると、アルコール利尿作用で体の水分が一時的に不足するため、体内の塩分濃度があがり体が水分を補おうとして、血管内に水分を溜め込みます。また、アルコールにはミネラルを排出しやすくするため体のミネラルバランスが崩れ、これもむくみの原因となります。

ホルモンの影響

女性は生理の1週間前くらいからホルモン濃度が変化し、その為にむくむことがあります。

病気

病気が原因でむくみが起こることもあります。顔や下半身のむくみがひどく、長引く場合は腎臓や心臓・甲状腺の病気の可能性があります。心配なときは専門医を受診しましょう。

むくみの改善法

むくみの原因が何かによって改善法も変わってきますが、基本的には日常生活を気を付けていくと、改善していけることが多いと思いますのでぜひ自分の生活習慣などをもう一度見直してみてください。

同じ姿勢を長時間つづけず、体を動かす

同じ姿勢を続けると、むくみが起こりやすくなりますので間で休憩をとったり体を動かしてあげましょう。

コリをためない

コリをためると、筋肉が疲労し血流が悪くなってしまうのでマッサージなどでほぐしてあげましょう。

体を温める

「冷え」はむくみの大敵です。冷えて血流が悪くなるとむくみが起こります。お風呂にゆっくり入って体を温めてあげましょう。

適度な運動

適度な運動を定期的に行うことで、筋肉量がUPし身体の基礎代謝も上がります。

バランスの取れた食事

むくみには、ミネラル(カリウム・カルシウム・マグネシウムなど)やビタミン(B1やB6など)たんぱく質などを多く含む食べ物がおすすめです。
たんぱく質は血液に多く含まれ、自律神経によって一定の濃度に保たれています。ですのでたんぱく質が不足するとたんぱく質の濃度を保とうとして血液中の水分を血管の外に出し、この水分がたまってむくみとなります。ビタミンB1はたんぱく質の合成を助ける働きがありますのでたんぱく質と一緒にとってあげるとよいでしょう。

塩分・お酒を控える

塩分の取りすぎ、お酒の飲みすぎはむくみの原因となりますのでほどほどをこころがけましょう。特にビールなどお酒を飲むとおつまみなどの塩分の多いものを食べたくなってしまうので要注意となってしまいます。

着圧ソックス・マスクを着用する

皮膚に適度な圧をかけることで血管が圧迫されて血行促進につながり、むくみがすっきりします。

「たるみ」のおきる原因と対処

皮膚の弾力が低下し、表情筋などのハリがゆるむとおきる現象のことです。

たるみの原因

たるみはフェイスラインや目元・口元など皮下脂肪がつきやすいところに表れやすい老化現象の一つです。

加齢によるコラーゲンやエラスチンの減少

加齢によって肌のハリを支える生産機能がおとろえて、コラーゲンやエラスチンが減少し、肌の弾力が失われます。

加齢による皮下脂肪の増加

年を重ねることによって新陳代謝がおとろえ、皮下脂肪が増えやすくなると、重力によって皮膚が下へ下へとたるんでしまいます。

紫外線によるコラーゲン・エラスチンの破壊

日焼けによって肌が紫外線を浴びると真皮のコラーゲンやエラスチンを破壊してしまい、肌の弾力やハリがおとろえてきます。

その他

ストレス、喫煙、睡眠不足や運動不足など生活習慣の乱れもたるみの原因となります。

たるみの改善法

コラーゲンの摂取

たるみの原因となるコラーゲンの補給を心掛けましょう。コラーゲンは食べてもそのまま肌に届くものではなく、一度アミノ酸に分解されて再度体内で作られます。ですので、コラーゲンの生成を促進したり、メラニンの生成を抑えるビタミンCも同時に摂取してあげるのがおすすめです。

新陳代謝を上げる

加齢によって新陳代謝がおとろえ、皮下脂肪が増加するのを食い止めるには新陳代謝をUPすることです。適度な運動や規則正しい食生活、十分な睡眠をとり、生活習慣を改善することで体の内側から新陳代謝をUPしていきましょう。

紫外線を予防する

オゾン層の破壊が進み、年々私たちに降り注ぐ紫外線の量は増加傾向にあります。肌のハリと弾力をつくるコラーゲンやエラスチンが破壊されないようにUVクリームや帽子、日傘などで日焼けを防ぎ、紫外線から肌を守りましょう。

生活習慣の改善

コラーゲンやヒアルロン酸を摂取し、紫外線を予防しても生活習慣が乱れていると効果が半減してしまいます。バランスの良い食事を心がけることは、コラーゲンやヒアルロン酸の吸収を抑止、十分な食事をとることは皮膚の免疫機能をUPし、タバコを控えることはビタミンCの破壊を防ぎます。また、ストレスをためないことはホルモンバランスの乱れの改善に影響します。まずはできることから生活習慣を見直し改善を心掛けていきましょう。

・バランスの良い食事・・・・コラーゲンやヒアルロン酸の吸収をよくする

・十分な睡眠・・・・・・・・皮膚の免疫機能UP

・タバコを控える・・・・・・ビタミンCの破壊を防ぐ

・ストレスをためない・・・・・ホルモンバランスの乱れ改善

「クマ」のできる原因と対処

目の下にクマはできていませんか?クマができると「暗く見える」「更けて見える」「不健康そう」などマイナス要素がいっぱいです。クマにもその原因によって改善方法など変わってきますのでまずは自分がどのタイプのクマなのかを知っていくところから始めてみましょう。

目元のクマの種類と原因

目元のクマには大きく分けると「青クマ」「茶クマ」「黒クマ(影クマ)」の3つのタイプに分類されます。

血行不良の青クマ
目元が青黒く見えます。その日によって出たり出なかったり、薄く見えたり濃く見えたりするクマです。睡眠不足や眼精疲労・ストレスなどによる血行不良などが原因のなります。
色素沈着の茶クマ
目元が茶色くくすんで見えます。毎日同じようなクマが目元に出ます。
皮膚の色素沈着が原因で、日常の生活習慣などが茶クマをひきおこします。
加齢や遺伝の黒クマ
このクマは本来はクマではなく、加齢による目元のしわやたるみが原因で影となってしまいクマのように見えているものです。下まぶたを軽く押し下げてクマが消えれば、この影クマといえるでしょう。
加齢や肌の老化によるたるみやしわが原因となります。

青クマの主な原因

  • 睡眠不足や眼精疲労
  • ストレス
  • 生まれつき皮膚が薄い
  • 低体温

青クマの改善方法

青クマは主に血行不良により引き起こされるので、目の周りの血行を良くすることで改善されます。

  • 目の周りのマッサージ
  • 目の周りを温める(めぐりズムなどのホットアイマスク)
  • 血液をサラサラにしてくれる食べ物を食べる
  • ビタミンKなどの血行促進作用のある成分が入った化粧品使う

青クマは比較的改善しやすいクマです。

茶クマの主な原因

  • 目をこする癖がある
  • 肌が乾燥することで痒くなり、かいてしまう
  • 焼けによるシミなど紫外線によるダメージ

茶クマの改善方法

生活習慣の見直しが必要です。物理的な刺激を与えないことで改善されます。

  • 目をこするクセをやめる
  • 肌の乾燥を防ぐため保湿ケアをする
  • 紫外線対策をする(UVケア)
  • 美白効果のあるビタミンC誘導体の入った化粧品を使う

茶クマは改善されにくいクマです。

黒クマの主な原因

  • 加齢や急激なダイエットによる目の下に出来る落ちくぼみ
  • 目の周りの筋肉のたるみ(目の下のたるみ)
  • 涙袋が膨らむことによりできる影

黒クマの改善方法

エイジングケアが重要になります。毎日のスキンケアで肌の老化を遅らせてまずはお肌のハリを保つことが大切です。

  • ヒアルロン酸やコラーゲンが配合された化粧品を使う
  • アーモンド・ピーナッツなどのビタミンEの摂取(老化防止)
  • 鶏肉や魚類の骨・皮と一緒にフルーツ類などのビタミンCを摂取(コラーゲン作りに有効)
  • マッサージやツボ指圧など(むくみの解消)
  • 塩分を取りすぎないようにする(むくみの解消)

最終手段として男性用のコントロールカラー(ファンデーション)で隠すという手もあります。長年の生活習慣で取れなくなったクマもあるので上記のことを試してみて改善しないようであれば、ファンデーションを用いてみるのも良いかもしれません。

「ニキビ」のできる原因と対処

皮膚が炎症を起こしてできる吹き出物の一種です。

ニキビは皮脂の過剰な分泌や汚れで毛穴がふさがってしまい毛穴に皮脂が詰まることで菌が繁殖してもり上がった状態です。

ニキビの種類と原因

ニキビには「白ニキビ」「黒ニキビ」「赤ニキビ」「黄ニキビ」と4種類にわけられます。

白ニキビ
白ニキビはニキビができる初期の段階です。毛穴がつまり、白くもり上がった状態です。皮脂の過剰分泌で汚れなどと一緒に毛穴がつまり、白い盛り上がりのプツプツとなります。また皮膚の生まれ変わりのサイクル(ターンオーバー)の乱れや日頃のお手入れ不足などで古い角質がたまり、皮脂や汚れと一緒になって毛穴をつまらせ、白ニキビを作ってしまいます。ターンオーバーはストレスや睡眠不足、ホルモンバランスの乱れなどでくずれやすくなってしまいますので、ターンオーバーの正常な肌を作ることも大切です。
黒ニキビ
毛穴がつまり、皮脂が酸化して黒くなった状態です。白ニキビが毛穴がふさがっているのに対し、黒ニキビは毛穴が開いて皮脂が出ている状態です。白ニキビと同様に皮膚のターンオーバーの乱れや、皮脂の過剰分泌、ストレスやお手入れ不足などが原因となって起こります。早めにお手入れすれば改善しやすい状態なのでできるだけ早めのケアを心掛けましょう。
赤ニキビ
白ニキビや黒ニキビが悪化すると毛穴の周りが赤くなり固まってきます。これはニキビの原因菌であるアクネ菌が繁殖し、毛穴が炎症を起こして赤みが出ている状態です。この状態になると皮膚の皮下組織まで破壊されてくるので治りにくくなってしまいます。白ニキビや黒ニキビを放置した上にストレスや食生活の乱れ、睡眠不足やお手入れ不足が続くと赤ニキビを発症しやすくなってしまいます。
黄ニキビ
黄ニキビは化膿ニキビともいわれ、赤ニキビがさらに悪化して表皮ブドウ菌などが繁殖すると、膿をもった状態となります。炎症などによって真皮組織まで破壊されるので、症状が治まっても皮膚がもりあがってシコリとなったり、逆にくぼんでクレーターとなったりすることがあります。また色素沈着もともなうことが多く、よくいうニキビ跡となってしまいます。こうなる前に早めの段階でケアをし、黄ニキビとならないように心がけましょう。

ニキビのケアと改善法

ニキビケアの基本は皮膚を清潔にすること

ニキビの原因となる皮脂や汚れが毛穴に詰まらないよう、ていねいな洗顔をおこないましょう。また古い角質がたまったらピーリングやスクラブなどで取り除き皮膚のターンオーバーを助けてあげることもおすすめです。

洗顔のしすぎは厳禁

洗顔のしすぎは禁物です。必要なうるおいまで取り除いてしまうと皮膚が乾燥してしまい、それを補うために過剰な皮脂が分泌されてしまいます。また、肌が乾燥していると外部からの刺激や汚れ、菌に対する抵抗力も落ちてしまうので正しい洗顔を心掛けましょう。

顔をさわらない

手にはたくさんの雑菌がついています。この雑菌のついた手で触ることはニキビを悪化させることにつながってしまいます。

ストレスをためない

いわゆるストレスがたまると、自律神経のバランスが崩れやすくなり、男性ホルモンが増加します。男性ホルモンには皮脂の分泌を促進する作用があり、ニキビができやすい環境をつくってしまうのです。

たっぷりの睡眠をとる

特に22時~2時を含めた6時間以上の睡眠をとることがおススメです。この4時間は細胞の修復が最も活発になるゴールデンタイムと言われます。菌に対する抵抗力を内面からUPし、ニキビを悪化させない環境を作ってあげましょう。

食生活の改善

栄養バランスの取れた食事をとり、健康な体作りを心掛けましょう。また脂の多い食事や甘いもの、香辛料などはとりすぎに注意しましょう。

ニキビをつぶさない

ニキビをつぶすと雑菌が入り、化膿することがあります。化膿ニキビまで悪化させてしまうと、ニキビ跡が残りやすくなってしまうので、要注意です。

ともかくニキビを作らないこと

できてしまったら早めのケアをすること、そしてニキビを悪化させないことが大切です。

「肌の毛穴トラブル」のおきる原因と対処

お肌の毛穴に起こるトラブルとして、「毛穴のつまり」「黒ずみ」「開き」などがあげられます。

毛穴とは皮膚の表面にある小さな孔で1㎠に約20個もの毛穴があるといわれています。毛穴の役割は皮膚呼吸と皮脂の分泌などがあります。きちんとケアしないとどのようなトラブルが起こるのかお伝えしていきたいとおもいます。

毛穴のつまり

毛穴のつまりは鼻の頭や小鼻などの白いポツポツで「角栓」と呼ばれます。角栓は毛穴近くの角質と皮脂や汚れなどが固まってバター状の白いかたまりになったものです。

毛穴つまりのお手入れ方法

①角栓をとるにはまず、毛穴を開かせて取りやすくすることがポイントです。お風呂に入ったり蒸しタオルで蒸したりスチーマーの蒸気であたためたりして、毛穴を開きましょう。

②毛穴が開いたらオリーブオイル、ホホバオイルなどで鼻や気になるところだけをクルクルと円を描くようにマッサージします。

③その後、洗顔料を細かい泡になるまで泡立ててやさしくお顔全体を包むように洗います。

④ぬるま湯でしっかりとすすぎ、最後に冷水ですすいで毛穴をひきしめてあげましょう。

⑤最後は化粧水でうるおいをたっぷり与え、乳液かクリームでフタをしましょう。ただし、乾燥していないときは乳液orクリームはつけなくても大丈夫です。化粧水や乳液・クリームは洗顔後やお風呂上りすぐにつけてあげましょう。

毛穴の黒ずみ

毛穴につまった皮脂や汚れが酸化して黒くなった状態です。紫外線や間違ったお手入れで毛穴の周りがシミになったり、そのまま放置していると毛穴が広がってしまうことがあります。特にいわゆるイチゴ鼻と言われる鼻の毛穴の黒いブツブツは治りにくいのが特徴で、時間をかけてお手入れしていく心構えが必要です。

毛穴の黒ずみのお手入れ方法

毛穴の黒ずみの中でも広がってしまった毛穴の黒ずみは時間をかけてケアしていくことが大切です。

①まずは毛穴につまった黒ずみ(酸化して黒くなった皮脂や角栓)を取り除くこと。お風呂に入ったり、蒸しタオルで気になるところを温め、毛穴を開かせます。毛穴が開いたら、細かく泡立てた泡でクルクルとやさしく円を描いて洗います。決してゴシゴシこすってはいけません。そしてぬるま湯でやさしくすすぎます。頑固な黒ずみはオリーブオイルやホホバオイルでクルクルとしてあげることもおススメです。ただし、毛穴パック(シート状の)と指でにゅるっと出す方法はおススメできません。

②毛穴をひきしめること。洗顔のすすぎの最後は冷水ですすぎを軽くします。その後、化粧水でしっかりうるおいを与え、乳液かクリームでふたをします。(ただし、乾燥していない場合は乳液orクリームはなくても大丈夫です)また、毛穴の開きは乾燥やたるみが原因のこともありますので、そちらのケアも同時に行いましょう。

③角栓(皮脂や汚れもつまり)を作らないようにする。

毛穴に皮脂や汚れがたまると角栓となってしまいますので、洗顔をていねいにやさしく細かい泡で包み込むようにしましょう。洗いすぎは反対に皮脂の過剰な分泌の原因ともなりますので木をつけましょう。

毛穴の開き

毛穴が広がってしまった状態で、その原因は、3つあげられます。

①加齢による肌のたるみで毛穴も下に垂れ下がり開いてしまう

②乾燥が続くと皮膚がその乾燥を補おうと皮脂を過剰に分泌し、毛穴が開く

③皮脂分泌が盛んなために毛穴が開きっぱなしになる

毛穴の開きのお手入れ方法

まずは毛穴の開きの原因をさぐりましょう。

①加齢による場合

コラーゲンやエラスチンを含む化粧品で加齢によって減少している成分を補ってあげましょう。また体の内側からのケアも大切ですので、コラーゲンを多く含む食品を摂取してあげましょう。

②乾燥による場合

保湿をしてあげることが大切です。コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を配合した化粧水や美容液でうるおいを補給してあげましょう。また紫外線も乾燥の原因となりますので、紫外線対策も必須です。

③皮脂の分泌が多い場合

まずは正しい洗顔と十分な睡眠、適度な運動、ストレス解消なども心掛けてあげましょう。

様々な肌の変化についてお伝えしてきましたが、改善方法を見てみると重複しているところなどありましたね。

いかに、規則正しい生活や日々のスキンケア、バランスの取れた食事、適度な運動、睡眠、ストレスをためない、など当たり前のことが大切だということがよくわかりますね。年を重ねることはすべての人に当てはまることです。ただその違いは年を重ねれば重ねるほどケアしている人としていない人とで大きな差が出てくるのです。お肌の為にも自分の為にも、できることからケアをしてあげるのがオススメです。