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ヒゲソリの歴史・正しいヒゲソリ・ヒゲの形など「ヒゲ」にまつわるお話!

ヒゲソリの歴史・正しいヒゲソリ・ヒゲの形など「ヒゲ」にまつわるお話!

ヒゲソリの歴史は10万年以上も前!

ひげそりの歴史は今から10万年以上もさかのぼります。その当時の男性が動物と自分たち人間を区別するために、体毛を剃ることを思いついたと考えられています。

ネアンデルタール人の時代の洞窟壁画には、二枚の貝殻でヒゲを引き抜く様が描かれています。 そこから数世紀後の時代に灰色の石で研ぎやすく切れ味の良い「フリント」という石がひげそりの道具に選ばれました。

最初は動物と人間の区別をするために生まれたヒゲソリですが、それは紀元前4000年までのお話で、その後、顔のヒゲを取り除く理由が健康のためへと移行していきます。

古代エジプト人とヒゲソリ

古代のエジプト人はヘアレス(つるつる)の体への執着していました。彼らは囚人との区別をするために目に見える体毛はすべて剃り落としていました。そして剃った頭にはウィッグをかぶり、さらに見えない場所の毛をなくすために、毒薬や消石灰などの恐ろしい成分を含んだ脱毛剤をつくったと言われています。当時のエジプト人は、ヒゲがあるのは衛生感の乏しい表れであると思っていました。

そして金持ちは専属の理容師を抱えていました。またメソポタミアでは理容師は社会の中で高く尊重され、政府高官や医者の地位に就いています。当時は、どの町の通りにも理容店が並んでいて、安い料金でカミソリや軽石を使ったシェービングができたと考えられています。またシェービングの後には香油を使ったマッサージがついていたとも言われています。

シェービング用品の洗練された時代

それから1世紀後に金属加工の時代が到来し、シェービング用品は、より洗練され効果的になりました。銅合金から始まって青銅・鉄へと続き、よりきめ細やかなシェービングが実現されました。

その他の歴史としては、紀元前400年頃のインドから来た男たちは胸や人目に触れるような場所はすべて剃り、紀元前200年頃のローマ軍人たちは軽石でヒゲを剃っています。また紀元前50年頃のブリテン人は頭と上唇の上を除いたすべての体毛を剃り落としています。

ヒゲソリ道具のターニングポイント

シェービング道具にとって19世紀中ごろが大きなターニングポイントになりました。 1847年に英国の発明家ウィリアム・ヘンソンが初めてT字型のカミソリをデザインします。T字型のカミソリとは刃を柄に対して直角に置き、持ちやすく扱いやすくしたものです。 このカミソリは瞬く間に広がっていきました。このカミソリの成功に伴い、シェービングソープ・シェービングクリームやローションなどシェービングコスメが数多くつくられ英国中の男性に広まっていきます。

世界で最初の安全カミソリ

その間にアメリカではカンプフェ兄弟が世界で最初の安全カミソリの特許をとります。 この安全カミソリの特許の中身はワイヤー製のスキンガードをカミソリの刃に取り付けたものでした。 当時の刃は使い捨てではなかったため、スキンガード付きの刃の研磨は、相当骨の折れる仕事だったようです。しかし、その手間を考えても当時のカミソリの中では最も優れたものでした。

使い捨てカミソリの登場

1961年にウィルキンソンによって作られた「コーティングした刃」はビジネスとして最初に成功したカミソリだといわれています。 これは刃のすべりを良くするために一方にポリ化合物を塗ったものです。

1965年になると「使い捨てカートリッジ」のかみそりが現われます。これは「刃とプラスティックの柄」で 作られていて、研ぐことも手入れも付け替えることも必要のないものでした。 経済的で簡単で実用的。使い終われば刃を捨てる。すると次の刃が出てくる。これは歴史的なことでした。

その6年後にジレットが2枚刃をつくります。これは旋回軸に付けられた刃が顔の輪郭に沿って動き、最適な角度を常に維持するもので、現代でも主流となっているものです。 その後「プラスティック製の使い捨てカミソリ」の安いものが普及しました。

さらに発展するシェービング用品

今日のメーカーは、滑らかでより快適な顔そりを求めて常に顔そりの道具や化粧品を発展させています。 2000年には「3枚刃」のカミソリが生まれ、現在は「4枚刃」「5枚刃」と刃の数も増えていっています。 これは肌をカミソリが通るときに1回で出来るだけキレイに剃るための工夫です。

参考図書:the art of shaving book

毎日のヒゲ剃り。注意点は?

ヒゲ剃りは、大きく分けて、ヒゲが乾いた状態で剃る「ドライシェービング」と、ヒゲが濡れた状態で剃る「ウェットシェービング」の2通りの方法があります。一般的には「ドライシェービング」は電気シェーバーを使い、「ウェットシェービング」はカミソリを使った方法になります。今回はカミソリを使ったウェットシェービングの手順について説明していきます。

ウェットシェービングで重要なのは、ヒゲを軟化させてからヒゲの多いところや、ヒゲの硬い所から剃ることです。ヒゲが多い所や、ヒゲが硬い部分が剃り終わった後に、頬などの柔らかい所のヒゲを剃ると剃りやすくなります。

シェービングの前の下準備

男性の皆様は感覚的にわかると思いますが、肌が乾いた状態でヒゲを剃ると、ものすごく痛いです。乾いた肌の状態でのヒゲは非常に硬いので、肌・カミソリの刃の両方に非常に負担になります。

ということで、まずはシェービングの下準備はヒゲを柔らかくすることから。まず肌を水やぬるま湯で濡らします。面倒かもしれませんが、さらに「蒸しタオル」を90秒程あててヒゲを柔らかくできればさらに負担が軽減されます。
※「蒸しタオル」は、濡らしたタオルを電子レンジで60秒前後チンするだけで簡単にできるので、ぜひお試しください。(火傷にご注意ください)

そして、シェービング剤をつけましょう。シェービング剤は市販のものでもOKです!好みに合わせてフォームやジェルを選んでみてください。シェービング剤はヒゲをさらに柔らかくして、肌への摩擦を軽減するのでオススメです。

必ず「順ぞり」⇒「逆剃り」の順

下準備ができれば、顔を剃っていきます。まず、最初はヒゲの生えた向きに沿って剃る「順ぞり」から。次にしっかり剃りたい部位はヒゲの向きと逆方向から入れる「逆ぞり」をします。

「逆ぞり」の時に出来ればヒゲの向きに対して真逆でカミソリを入れるのではなく、斜め45度くらいでカミソリを入れてあげると、肌への負担も少なくヒゲソリ中の出血も減ると思います。

ヒゲを剃った後の仕上が重要!!

ヒゲ剃りは仕上げが重要です。「シェービング剤」や「カミソリによる肌へのダメージ」によりシェービング後の肌は水分量が少なくなります。そこで、化粧水でしっかりと肌の水分を補ってください。さらに、肌に浸透した化粧水を乳液でとじこめることができれば最高です。

剃ると赤くなる方は電気シェーバーの方がいいかも・・

丁寧にシェービングをしても、肌の弱い方は赤くなることがあると思います。この場合は、電気シェーバーを使うことで肌の負担を軽減できます。カミソリを使うウェットシェービングよりも「深剃りできない」というデメリットはあるものの「簡単」「肌の負担の軽減」という点でオススメです。電気シェーバーを使うときも、できれば最後に化粧水で水分補給できればベストです。

朝風呂派の方は風呂場でそのまま剃るのがオススメ

朝にお風呂やシャワーをする方は、お風呂で顔を洗った時にそのまま剃るのはオススメです!湯気で湿度が高くなり、乾燥しにくく、肌も清潔な状態なのでとてもいいです!ただし保湿ケアはきちんとして下さい。化粧水で水分を補給してから蒸発しないように乳液で表面をコーティングしてあげてください。

ヒゲが濃くて青くなってしまう

表面から見えなくてもヒゲは奥に残っています。時間がたち表面に出てくる事で青く見えてしまいます。青く見えない状態を長持ちさせるには、皮膚の下に埋もれている毛も短くすることです。反対の手を添えて、皮膚をひっぱて下の毛を飛び出させる事が大事です!ただし、肌に負担がかかるので手加減して下さい。また、ヒゲが一日のうちで、いちばん伸びる時間帯が朝方の午前6時から午前10時ごろまでと言われています。昼間はいちばん伸びにくく、夕方ぐらいからまた少し伸びてきます。なので、可能ならば朝方の時間の遅めの時間に剃るか、昼の休憩時間に剃ると、青くなりにくくなります。

ヒゲを伸ばすときのデザインのコツ

おヒゲの形で悩まれてる方はたくさんいらっしゃると思います。全部剃るのか、はたまた残してデザインにするのか。ここでは色々なヒゲの形の提案をしてみたいと思います

口の上のヒゲ

顔の印象を左右する一番大事な部分。生やせばワイルドに大人の印象。剃ると若くフレッシュな印象。濃さや長さをかえてもだいぶと違った仕上がりになります。

頬のヒゲ

頬に濃く生えているとたくましいイメージになります。シュッとした印象を与えたいならここは剃った方がいいです。

顎のヒゲ

顎ひげの長さの調整次第で丸顔にも面長にもバランスを整えることが出来ます。また顎は顔の下部分なのでそんなに印象も強くなり過ぎません。

顎のラインのヒゲ(輪郭)

丸顔やエラが張ってる顔など、輪郭のコンプレックスをヒゲでごまかすことができます。また黒い面積が増えるので小顔に見せる事もできます。

色々な形のヒゲ

では上記の4点の整えるポイント踏まえつつ、色々なおヒゲの形を紹介していきます。

口の上のヒゲを残すデザイン

【ストレート】

誰にでも似合うデザイン。とにかくシンプルで口の上にだけヒゲを残したデザイン。

ストレート君に似合う格好

  • 和服
  • コンサバ系

【コールマン】

自然に伸ばしたヒゲがステキ!自然体が一番かも。

コールマン君の似合う格好

  • 正装
  • ミリタリー

ハウディー】


細くカットしたラインのヒゲ。柔らかい印象とシャープさを兼ね備えたデザイン。

ハウディ君の似合う格好

  • ロマンティック系
  • 花柄シャツ

【ピラミダル】

口端に向かいヒゲ先が下がるデザイン。フォーマルや和服に合うヒゲでご年配の方に多いデザイン。

プラミダル君の似合う格好

  • スーツ
  • 和服
  • タキシード

【メキシカン】

明るい印象を与えます。顔が濃いと周りから言われる方にオススメ!

メキシカン君の似合う格好

  • ミリタリー
  • アメカジ系

顎ヒゲだけを残すデザイン

【エプロン】

ヒゲのボリュームを活かしつつエプロンのような形に仕上げたヒゲ。アクティブな格好によく似合います!

エプロン君の似合う格好

  • アメカジ
  • スポーツ系

【フジ】

顎ヒゲを長く整えたデザイン。超個性的!ストリート感が強いのでフォーマルには合いません。丸顔の人にも✖。

フジ君の似合う格好

  • アジアン系

【プシュ】

同じく長く伸ばしたデザイン。正面から見たらナチュラルだが横から見ればインパクト大!!

プシュ君の似合う格好

  • ワーク系
  • アメカジ

いろいろ組み合わせたデザイン

【カコミ】

デザインのしやすいヒゲNO.1!!いわゆるスタンダード。

きっちり整え過ぎるとプロレスラーみたいになるのでご注意を!!

カコミ君の似合う格好

  • ミリタリー
  • ワーク

【コンチネンタル】

誰にでも似合うカッコいいデザイン。おヒゲ初心者にもオススメ。

コンチネンタル君の似合う格好

  • 和服
  • タキシード

【アンカー】

顎に錨型を作るデザイン。もみあげが薄い方も似合うと思います。

アンカー君の似合う格好

  • ミリタリー
  • ワーク
  • アメカジ

【カストロ】

全体のヒゲを長く伸ばした男気溢れるスタイル。頬をしっかり剃ってメリハリをつけて無精にならないようにしましょう!!

カストロ君の似合う格好

  • オールラウンド

次は番外編!!

個性的な方のためのデザイン

【ラウンド&サイドバーンズ】

キレイなラインで角を作る50年代のスタイル。

もみあげは太く整えるべし!

ラウンド&サイドバーンズ君の日合う格好

  • アメカジ
  • ウエスタン

【メキシカン&サイドバーンズ】

日本人で似合う人がなかなかいないハイレベルなおヒゲ。メキシカンの丸みとサイドバーンズの鋭いラインがマッチした個性派の危険なコラボ。

メキシカン&サイドバーンズ君の似合う格好

  • オールドアメリカン

【ヴァンダイク】

左右の頬のヒゲが小動物みたいでとってもキュートなデザイン。女性もメロメロかも。

ヴァンダイク君の似合う格好

  • カントリー

スタンダードから超個性的なものまでいろんなおヒゲの形を紹介してきました。ピンとくるものはありましたか?顔型に好きなおヒゲの形を書き込んでサロンに持っていくと整えて欲しいイメージが伝わりやすいと思います。一応載せておきますね(笑)

カミソリ負けしやすい人はヒゲを残すのも手です。

普段毎日のシェービングで肌荒れで悩んでる方は、可能ならば、ヒゲを残してデザインする方向で考えてみてはいかかでしょうか?

キチッと整える所(頬、口周りの長さ)にメリハリをつけていれば無精には見えません。TPOに合わせて、男性なりのオシャレを楽しんでみましょう!!