
皆さんは2ブロックスタイルをする時に、どのようにラインが取られているのか考えたことはありますか?刈上げをする高さや厚みなどは気にされるかもしれませんが、実際どのように2ブロックのラインが取られているか分かっていらっしゃらない方も多いと思います。
前回は2ブロックの基本知識、”刈上げの厚み”についてお伝えしてきました。
まだ読まれていない方はこちらをどうぞ→→「ツーブロックは刈上げしだいで雰囲気が変わる!」
そして今回は、「ツーブロックのラインの取り方で違いはあるのか?」についてお伝えしていきたいと思います!
番外編で「襟足もツーブロック!?」「前髪ツーブロック」「スリーブロック」
の豪華四本立てです。
ラインの取り方での違いはあるのか?
刈上げ部分のラインの取り方を二つ図に書いてみました。
バックのみ斜め
全体に後ろ下がりに斜めに
この二つのツーブロックラインの違いがわかりますか?
やりたいヘアスタイルによってツーブロックの取り方は様々です。
その中でもよく使われる二つを挙げてみました。
まず一つ目はバックのみ斜めに取る取り方です。
では、実際にウイッグで見てみましょう。
あえて、かぶさる部分の髪の毛の長さを短くし、ツーブロックライン自体をデザインにしています。
最近ではEXILEさんや三代目J soul brothersさん達がこの髪型をし若者中心に流行っています。
刈上げ部分をしっかりを見せてサイドで分けるスタイルや、刈上げ以外の部分を全体的に短くして動きを出すスタイルなどに使ったりします。
また、バックにボリュームを出したい時などにもこのようにラインを取ります。
二つ目は、斜めラインに真っすぐに取るツーブロックラインです。
ツーブロックラインを真っすぐ斜めにとる事により、骨格補修の効果や横に溜まる髪の毛を防いだりします。また、後ろに流す事で自然な収まりになり、落ち着いた雰囲気になります。
バックの刈上げの高さをどこまで刈り上げるのかによっても雰囲気を変えることができます。
この髪型は30代以降のビジネスマンのヘアスタイルでもよく使われたりします。
後ろに流したり前髪をあげてセットしたりがラクに作れます。
さて、どれも”ツーブロック”と同じ名前の髪型ですが、ラインの取り方でイメージがとても変わって見える事がわかりましたね。さらに、かぶさる髪の長さでも大きく違いが出る事がわかります。あえて、刈上げ部分を強調したり、隠しての骨格補修だったり、色々調べてみると面白いですね。
今回はよく使われるラインの取り方を二つ挙げましたが、そのほかにスタイルによってはデザイン性を強調させるために左右アシンメトリーにツーブロックのラインを取る方法などもありますので、自分がやりたいヘアスタイルはどの方法で分けられているのかを見てみるのも新たな発見があると思いますよ。
襟足もツーブロック
襟足のツーブロックとはどういうスタイルのことか想像できますか?
ツーブロックと言えばサイドの刈上げばかりが思い浮かびますが、実は襟足のツーブロックのスタイルもあります。
襟足のツーブロックは、少し個性的な感じがするかもしれませんが、デザイン性を好む方にこのスタイルは、ツーブロックの接合部分を隠しつつ、上下で長短差をつけ他の人との違いえりを生み出します。
また、長めのスタイルで襟足のみを刈り上げた下のようなスタイルも襟足ツーブロックのスタイルになります。
もし髪の毛を長くしても大丈夫な方は夏に上を結んで刈上げ部分を見せたりするスタイルも涼しげで良いのではないでしょうか?
他には、襟足部分に「うず」や「生え癖」があって気になる人が、その部分だけを削ることで襟足ツーブロックにしたりします。
前髪ツーブロックはありえるのか
前髪のツーブロックなんてありえないと普通は考えます。
前髪だけ刈り上げて、上からかぶせたらカツラみたいになります。
どう考えてもカッコ悪いですよね。
しかし、
こういうイメージのヘアスタイルも実は、前髪ツーブロックです。「震災刈り」の応用でアシンメトリーのショートツーブロックです。
また「Ⅿ字の薄毛が気になる人のためのヘアスタイルは?」で、<ダブルバング>の部分で使っているテクニックのように、刈上までいかなくてもM字部分の内側に短い髪の毛を作って、上の髪の毛をかぶせることでM字の割れを防ぐこともツーブロックと言えます。
スリーブロック
ツーブロックはあるのに、なぜスリーブロック、フォーブロックはないのか?
と、考えた事がありませんか?
なぜスリーブロックやフォーブロックの髪型が少ないのか答えは簡単です。
ツーブロックはパートで分けて上と下のつながりのないスタイル。ツーセクションで切っている。
スリーブロックは、パートで分けて上と中と下でつながりをなくせば必然的にスリーブロックになります。
ちなみに普通の髪型を無理やり例えて言うならワンブロック?すなわち「一筆書き」のようにすべてのセクションがつながっている状態になります。
「言葉では、理解が難しい!!」と思っている方に
ウィッグをものすごくわかりやすくカットしてみました。
こんなイメージになります。どうでしょうか??
3つに分かれてるだけなんです。
現状でこの形のスリーブロックのスタイルを見ると「なんじゃこりゃ!!」となると思います。しかし、俳優の人がその髪型をして世間が「カッコ良いな」と思ったら流行るかもしれません。
ちなみに業界の雑誌などでは「スリーブロック」は提案され始めています。写真のように三つに別れている場所を、例えば「ハチ周り」など膨らむところに使い、髪の長短をうまく使うことで骨格を補正したりしています。
ツーブロックも進化している
ツーブロックのイメージは、横の1ライン区切りでの長さの違う髪型だと思っている人が多いと思いますが、意外と襟足ツーブックだったり前髪ツーブロックもある事が分かります。しかも、デザイン性だけではなく、悩みを解消するテクニックの一つだと言えると思います。
約30年ぶりに流行しているツーブロックも時代を経て、テクニックやデザインも進化しています。今回の流行は、このまま流行で終わるのか?それともスタンダードになっていくのか?この数年で決まりそうですね。